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学生部門は、高校・大学・大学院など学校に在学している学生のために設けられた部門です。
若者らしい着眼点、新規性、発想力が問われます。

安藤将大さん(東京工科大学)

テーマ「視覚障がい者への読書支援サービス」

「読みたいときに読むことができない」視覚障がい者と、視覚障がい者向けに本を作成するボランティア。作り手と読み手がより良くなるようなビジネスプランを分かりやすくオーディエンスに語りかけました。
自身の経験がプランの具体性につながり、非常に説得力のあるプレゼンテーションとなりました。

【プレゼン内容】

現在、視覚障がい者向けの書籍数は非常に少ないです。
その数少ない書籍を制作している人もほぼボランティアであり、人手も技術力も足りていないという現状があります。

視覚障がい者向けに文字の点訳や拡大などを行い、1冊の本を完成させるのに現在は数週間~数か月間かかっています。視覚障がい者は読みたいときに読みたい本がすぐに読めないのです!

それらの問題を解決できるプランがこの「視覚障がい者への読書支援サービス」です。
このプランの特色は
・スピーディーな書籍の提供
・ユーザー参加型による質向上
・収益によるサービスの充実
です。

事業の流れは、会員ユーザーから書籍のリクエストをもらう→書籍を電子化、簡素な校正(2~3日)→オンラインストアにアップ→会員ユーザーは手数料を支払い、文字・音声で閲覧、誤字脱字をフィードバック→複数名から修正依頼を受け取った場合、制作側は原本を訂正をする。フィードバックしてくれた会員にポイント付与、となります。

自分自身が持つ、視覚障がい者としての経験と人脈、最先端の専門知識がある、ということを裏付けとして高い実現性があると考えます。

【質疑応答】

「海外での展開はできますか?」

→ 日本では書籍を視覚障がい者向けに無料で貸付して良いと著作権法で認められています。しかし諸外国ではまだそのように認められていない国もありますので、その国での展開は難しいと考えます。

「視覚障がい者向けの商品としてのプランでしたが、一般の人への「聞く書物」としての普及はどうですか?」

→ 著作権法上、一般の書籍が読めない人というのが対象となるので、「一般の人向け」とすることはできませんが、高齢者の方で「老眼で近くの文字が読めない」とか「寝たきりで本のページがめくることができない」という人は対象となるので、視覚障がい者だけではなく多くの方に利用していただけると思います。


加藤拓也さん、森田航介さん(光陵高校、チームKST)

テーマ「MENプリ」

「男性向けのプリクラ機を作りたい」という高校生らしい着眼点ながら、非常に分かりやすいビジネスプランのプレゼンテーションで、審査員からも「実現性が高い」と高評価をもらいました。
会場が笑いに包まれる瞬間もあり、また、プレゼン内容にオーディエンスが「なるほど」と納得する場面もある素晴らしいビジネスプランでした。

【プレゼン内容】

「MENプリ」とはメンズプリクラの略で男性向けのプリクラ機です。

MENプリを作りたいと思ったきっかけは、男だけでプリクラを撮ろうとしたら追い出されてしまった、という経験をしたことです。現在は男性だけではプリクラを撮ることができないのです。

神奈川県内の高校生と中学生合わせて1,663名に行ったアンケート調査のデータを基に、現在のプリクラの問題点を洗い出し、ニーズに対応したMENプリを作ります。その後も月に一度アンケート調査を実施し、高校生の変わりやすい希望に沿ったものにし、主に横浜・神奈川の流行を反映します。

ここから第二のプリクラブームを巻き起こし、アミューズメント施設の活性化につなげます。

MENプリが選ばれる理由は①入りやすい ②カッコ良く写れる ③素敵な思い出を作れる という3点です。

アンケート調査の結果、現在多くの男性が「プリクラに入りづらい」と感じていると分かりました。そこを解決するために、外装を「楽しそうに撮影している男友達同士」にします。

そして、写真加工の充実。アンケート結果から、肌の色を調節、肩幅を広く、足を長く、目の大きさは自然に、となるようにします。

さらにスマートフォンのアプリから画像をすべて無料でダウンロードできるようにします。MENプリで撮った素敵な思い出を簡単に見返すことができるのです。

【質疑応答】

「ビジネスモデルとして良く、説得力のある内容で実現性が高いと感じました。ところで、そもそもなぜ男性だけでプリクラを撮れないのですか?」

→ 以前に男性がプリクラ機の中で恐喝する事件やプリクラ撮影中の女子高生を盗撮するという事件が起きたため、現在は男性が女性と同数、または男性の方が少ない場合のみは利用可能となっています。その対応策として、MENプリは防犯カメラ付きにして出口を2か所作り逃げ場を作ります。

「お二人は彼女はいますか?彼女いたら、MENプリは使わずに現行のプリクラ機を使うようになるのでは?」

→ 「男だけで撮る」ということができない現在は、男性同士で集まって遊ぶときにプリクラを撮るという発想がありませんが、女性のように男性も「集まって遊ぶ時はプリクラを撮る、そしてWEB上に残す」ということを習慣化していきたいと考えています。

興野悠太郎さん(慶應義塾大学)

テーマ「バブルを用いたフレグランスマッピング装置『FRAGWRAP(フレグラップ)』」

「シャボン玉に香りを入れる」という斬新な発想をビジネスプランとして発表。プレゼン終了後に司会者の野竿さんからの「シャボン玉好きなんですか?」との質問に「子どもの頃から大好きです」と答え、すぐに消えちゃう切なさやはかなさが良いという返事をしていた興野さん。
夢のある内容を独創的な映像でプレゼンし、会場のオーディエンスを引きつけ、さらに具体的なプラン内容で審査員を納得させました。

【プレゼン内容】

横浜発の製品を二つ発表します。
ひとつは、機械に向かって好きな香りを言うと、その香りを機械が調合し、それを閉じ込めたシャボン玉ができるという装置です。香りはローズ、ラベンダー、オレンジなど96種類あります。

さらに画像認識を使って、シャボン玉に対してプロジェクションマッピングします。映像を動的に追随する形で投影することで従来視覚化できなかった香りを空間上にビジュアライズするものです。

この装置をスイスで発表したところ、様々な研究機関から賞賛を得ることとなり、どのようにシャボン玉が出るのか、ということやマッピング方法を含めた特許を取得しました。

実際のビジネスでは、クラブイベントなどのダイナミックな表現をするところや香水イベントプロモーション、テーマパークで大きなシャボン玉を作るということなどに使えます。

ふたつめは帽子型の「ウェアラブル」。これをかぶって「集中」するとその脳波を感知してシャボン玉が出るという装置です。これは「集中」「興奮」「睡眠」の3種類を感知するようになっていて、それぞれ違ったシャボン玉を抽出することができます。プロジェクターも搭載されているのでシャボン玉に3種類の色を付けることができ、さらに3種類の香りを閉じ込める機能もついているからです。

実際には、かぶるということよりもアロマディフューザーとして実用的に使うことができます。トイレで消臭剤を封入してシャボン玉を飛ばすなど、匂いを用いたすべての場面に使うことができるのです。

【質疑応答】

「イベントでの使われ方はたいへんよく分かりましたが、ウェアラブルの一般家庭での使われ方や楽しみ方をもう少し詳しく教えてください」

→ アロマディフューザーとして使うだけでなく、香水やトイレの消臭剤、虫よけの煙などもシャボン玉に閉じ込めることができるので、香りに関わることであれば様々な使い方が広がります。

「この装置が取得した特許の内容は?」

→ シャボン玉を確実にプログラムで制御する、ということです。今のところ、3mくらいまでのシャボン玉がコンピューターによるプログラミングで完全に制御できます。それによって特別な場所に確実にシャボン玉を出すということが評価されました。


ベンチャー部門は横浜ビジネスグランプリの王者を決める部門になります。
今年は多種多様なプランがこのファイナルステージに残りました。ベンチャー部門ファイナリスト7名の中から、最も優秀なプランに「最優秀賞」が授与されます。

荒井潤一さん(株式会社とことん)

テーマ「世界にひとつだけのクラウド型全自動画像加工サービス『Autoism(オートイズム)』」

「コンテンツ作りに革命を起こします!」と力強い発表からはじまった荒井さんのプレゼンテーション。
現在画像の編集に携わっている人が、このサービスで「いかに楽に作業できるようになるのか」をアピールしました。 開発した「オートイズム」が本当に自信ある商品であると会場全体に伝わる、力強いプレゼンでした。

【プレゼン内容】

「コンテンツ作りに革命を起こします!」
クラウド型全自動画像加工サービス「オートイズム」は、ネットショップなどで使われる画像の面倒な処理(切り抜き、画像の修復など)を全自動でやるシステムです。

例えば画像の修復などは、プロの人が作業しても1回15分くらいかかるところ、オートイズムだと数秒で終わらせることができるのです。
全自動サービスメニューの内容は
・画像修復(消しゴム機能)・リサイズ・トリミング・フォーマット変換・リネーム・画像抽出・切り抜き(β)・動画の画像修復
になります。

ターゲットはスタジオ撮影したものをECサイトや広告に使用する、という会社や事業主です。

ビジネスモデルの形は、ECサイトの運営者などを取次店に紹介してもらい、その売上(画像加工費)の20%を取次店に支払う、という流れです。
2016年には世界に挑戦していきたいと計画しています。世界に広めていくにあたり現在二つの有利な点があります。

ニーズが世界共通、同じであるこということ、そして、クラウドなので日本ができればアメリカでも中国でもヨーロッパでもどこでもすぐに同じようにできるということです。

セールスに関しては、画像なので詳しく説明する必要はなく目で見れば一目瞭然であるため、非常にやりやすいと考えます。

【質疑応答】

「取次店とは、ECサイト制作会社のことなのでしょうか?」

→ そうです。そのECサイトを制作している方に実際に使ってもらいます。それから別のECサイト運営者を紹介してもらうことにより、はじめに使ってもらっていた方にはその売上の20%をお支払します。
そのようにして、横に広がっていくと考えています。

「他者に真似される恐れはないのでしょうか?特許などで防御されていますか?」

→ ビジネスモデルや写真の切り抜きに関して特許を申請しています。「ほかの人が絶対に真似できなことか?」と言われるとそうではないかもしれませんが、4年くらいの先進性はあると考えています。その間に顧客を獲得していくというつもりでいます。

手島大輔さん(株式会社トライフ)

テーマ「革新的な口腔ケア商品で全国の障がい者の仕事創出『オーラルピース』事業」

「障がい者とその家族が安心して暮らせる社会にしたい」という思いから、強い事業を起こす必要があると始まった「口腔ケア商品オーラルピース」の事業のビジネスプランをプレゼンテーション。
手島さんの思いは、プレゼンを聞いているオーディエンスにも胸に迫るものがありました。また、その思いだけでなく、ビジネスとして商品の新規性や障がい者施設を販売店にするなどのビジネスプランも高い評価を受けました。

【プレゼン内容】

自分が障がいのある長男を授かったことから、働く障がい者の低賃金の実態を知ることになります。これまでも自分たちでできることで支援活動やボランティア団体を設立したりしてきましたが、障がい者の工賃倍増はとても難しいことでした。

そして、障がい者の親が亡くなったあとに起こる「親亡き後問題」もあります。
何か自分たちができることで、将来の不安を変えていくことはできないか?障がい者およびその親・家族が安心して生きることができる、そして死ぬことができる未来づくりを目指すために、強い事業が必要だと感じました。

そこで九州大学、鹿児島大学、国立長寿医療研究センターと共同開発したのが、天然の抗菌剤ネオナイシンを使用した口腔ケア商品「オーラルピース」です。

ネオナイシンとは「おから」に住み植物由来の乳酸菌が作る天然の抗菌ペプチド「ナイシン」を独自製法により高度精製し「ウメエキス」を配合して作られた天然原料100%の抗菌剤です。

オーラルピースの特徴は、口腔内の虫歯菌・歯周病菌、誤嚥性肺炎原因菌を瞬時に殺菌します。さらに歯垢の中にも浸透し殺菌。強い殺菌力がありますが、飲み込んだら胃腸で消化することができ、万が一肺に入っても肺粘膜液から血中に入り分解されるので無害です。

また、全国で7,000か所ある障がい者施設を販売代理店とすることにより、その事業を通して、障がい者の様々な仕事、雇用を創出することができるのです。

【質疑応答】

「ビジネスモデルも考え方も非常に素晴らしいと思います。昨年の11月に発売してからの事業計画、だいたい3年先まで教えてください」

→ 約3年後には売上10億円規模を目指しています。先週テレビで放送され、それにより製造が間に合わないくらい多く売れました。3年より前に目標が達成できるかもしれないと考えています。

「製品は横浜で作られているということですが、供給能力はどのくらいになりますか?またコストはどのくらいかかりますか?」

→ 供給能力は月産10万本くらいです。また生産工場、OEMなどを拡大していくことも可能と考えています。将来輸出していくということを踏まえても、国内生産は可能であると思います。原材料コストについても問題ない設定になっています。

前原洋子さん(筆友会 ふでともかきかた教室)

テーマ「美しく正しい文字の基礎は幼児期にあり。水書道を活用し、毛筆と硬筆を組みわせた新メソッドのかきかた教室の展開」

前原さんが「子どもたちにとって、良い書道教室とは何なのか」と考え続けた結果、今回のビジネスプランが完成したのだろうと感じられる、思いのこもったプレゼンテーションでした。
教室に通う子ども達が学びやすく、さらに講師となる人の人材発掘、教室の会場となる園の利益など、様々な側面から細かく設計されたビジネスプランの発表となりました。

【プレゼン内容】

ふでともかきかた教室とは、覚えはじめの重要な時期に行う幼稚園保育園の課外教室を中心とした習字教室です。

その特徴は①水書道(墨ではなく、水を毛筆につけて書くもの)なので幼児でも毛筆で練習できる、②毛筆と連動した工夫された充実の硬筆教材がある、ということです。

通常、書道教室はで小学校2.3年生での入塾が多いですが、すでに誤った筆順・筆記用具の持ち方を覚え込んでしまっている場合が多く、直すにはかなりの努力が必要となります。

覚えはじめの幼児期こそが大切なのです。そして幼児こそ「筆」を使うことが重要です。なぜなら大きく筆で書く方がよく字を学ぶことができ効果的だからです。しかし墨を使うと汚れるという理由から、幼稚園生の習字教室は少ないのが現状です。その問題を解決するのが、水を用いた水書道なのです。
ふでともかきかた教室では、毛筆と硬筆を組み合わせたメソッドにより、普段使う鉛筆の文字が着実に上達します。

美しい文字だけではなく、正しい姿勢や礼儀を学ぶこともでき集中力や丁寧さも身に付きます。
また、重要となる講師のレベルアップのために、充実した研修制度を設けています。これにより現在主婦をしているような家庭にいる能力のある女性に、活躍の場所を提供できます。

【質疑応答】

「地域密着型のビジネスプランで、横浜に字のきれいな子どもたちが増えそうで良かったです。具体的には、園の方々をお客様として、どのような組み立てでビジネスをやっていくのでしょうか?」

→ お月謝と教材費を生徒さんからいただき、その中から一部を園の方へ施設利用料としてお支払し、講師の方には業務委託料としてお支払します。

「教室を増やしていく際に、講師(先生)の技量が重要になってくると思います。さらに園児を対象とすることで、そのための指導力なども問われると感じますが、質の高い講師を確保するために、どのような方法をとっていく予定ですか?」

→ 小さな募集広告を出しただけでも、非常に優秀な経歴をもった現在主婦をしているという女性から多数の応募がありました。はじめの3か月間は実地研修となり、ベテランの先生について研修してもらいます。その後の研修は月に1度行い、文字を学ぶだけでなくコーチングなども勉強してもらうなど充実した研修制度があるということを特徴としています。

松岡孝幸さん(株式会社MTS)

テーマ「中小規模農家の革新的高生産性農業の実用化および高付加価値栽培による農地活性化」

「中小農家への効率化」を身振り手振りでプレゼンテーションした松岡さん。
オーディエンスが「なるほど」とうなずく場面も多く、分かりやすい松岡さんの説明に引き込まれていきました。画期的なシステム開発、それを使ったビジネスプランの発表となりました。

【プレゼン内容】

本日は、中小農家への生産性向上システムの提案です。
我々の会社は、横浜市で自動車や医療の制御システム開発をしている会社です。なぜ工業を中心としている会社が農業分野へ進出したのかというと、農業に全く新しい工場の技術を導入し、再活性化することを目的としているのです。

現在の農業市場の抱えている問題に、栽培管理の経験依存と慢性的な人材不足があります。日本では約6割が中小農家で、農業の大規模化への転換ができていないのです。

しかし、「農業の効率化」をすることで、この問題が解決できます。
農業の効率を良くするということは、植物全体の成長を最大限に引き出すこと、すなわち「光合成の効率化」であると言えます。

例えばトマトの栽培の場合。「意図的に水を与えないと甘くなる」ということは正しいのですが、現在では各農家の経験値から水の量を調節しています。なぜなら、その時点でのトマトの水分量と光合成量を計測できなかったからなのです。

その大きな課題を解決できるのが我々の技術です。慶応大学との共同開発により、植物体内の水分測定が可能となるセンサーの開発に成功しました(特許出願中)。さらに光合成量を把握するための特徴的なプログラムを見つけることができました。

このプログラムには、自動車開発等での制御の主流技術である「予測制御」というプログラムを利用しています。
植物をアルゴリズム(プログラム化)すると、植物が目標に対して自己制御を行うようになり、つまりは植物のカスタマイズが可能となるのです。
ビジネスモデルの形は、我々はこれらの制御技術を農家に無償で貸与します。それにより増加した収量の売上の数%をお支払いただきます。

ご利用いただく農家は、初期投資が少なく効果を確認していただけるという利点があるのです。
また作物の栽培ノウハウや農家・卸窓口を営業している会社と共同で「AGRINOVA(アグリノバ)」という名の農業法人を立ち上げています。

【質疑応答】

「中小の農家がこのシステム利用に切り替える場合の初期投資はいくらかかりますか?」

→ 通常のハウスなどでかかる費用で360万円くらい。投資した農家は、収量増が見込めるので、おおよそ1年でその初期投資が回収できると試算しています。

「どの野菜でも適応できるのですか?」

→ 現在トマト、イチゴ、ブルーベリーを対象しています。水菜などの要望もありますが、水耕栽培の作物が対象となります。

三浦光さん(アパンドール株式会社)

テーマ「スマートフォンを活用したポイントサービス事業-お店と顧客の心をつなぐ新しいコミュニケーションの提案-」

「スマートフォンを使いながらも心の通いあうコミュニケーションを大切にしたポイントサービス」を発表した三浦さん。 現在誰もが知っているサービスを新しいビジネスプランとして発表し、多くの興味を引きつけました。
「スマートフォン以外は使えるのか?」という審査員の質問にも的確に答えるなど、十分に練られたプラン内容でした。

【プレゼン内容】

現在お店が発行するポイントカードの所有率は95.9%です。もはや誰もが知っているサービスです。
このサービスについて、新たな取り組みを考えました。

現在お店側が発行しているポイントカードと、それらを読み込む端末をそれぞれスマートフォンのアプリケーションにしたのです。

お店側がスマートフォンに付与するポイント数を入力し、お客様側もアプリを同時に立ち上げます。すると簡単にポイントの受け渡しが可能になります。
「手から手へ」心の通い合うコミュニケーションを大切にした作りになっています。

スマホアプリにした場合の利点
(店舗)・専用端末不要 ・カード発行不要 ・顧客利用データ蓄積 ・メッセージ、クーポン配信が簡単
(顧客)・会員登録が簡単 ・かさばるお財布にサヨナラ ・スマホは必ず持ち歩くので忘れない
プラスチックや紙のカードが不要になるため、資源の有効利用につながるというエコの側面もあります。

移動店舗や個人講師、定期イベントなど、店舗や個人が場所を気にせず気楽に使うことができます。

また、このアプリを地域密着型アプリとして、地域独自で展開もしています。このアプリを地域イベントなどで使うことにより、継続的な地域活性化につなげたり、ポイントをやり取りするので地域通貨としての提案も考えています。

地域活性に使う場合、独自の端末を使わないので、遠方でも容易にサービス提供が可能というメリットもあります。地域的な中小店舗をターゲットとしています。また、アプリなので、機能追加や改良が容易です。

【質疑応答】

「地域の商店街などで高齢者が多いという特徴がある場合、スマートフォンを持っていない人が多数いる可能性がありますが、そのような場合はどうなりますか?」

→ 既存の技術でスマートフォン以外(携帯や紙)にも対応できます。

「このシステムをお店に使用してもらった際の御社のビジネスモデルはどうなりますか?」

→ ポイントを発行するときの金額の2%をシステム利用料としてお店から頂戴しています。

渡邉清高さん(有限会社うお時)

テーマ「手軽に、美味しく、楽しく、横浜の地産地消を体感して頂くビジネスモデル」

「横浜が大好きです」の一言から始まった渡邉さんのプレゼンテーション。
プレゼン中もそこかしこに「横浜愛」が感じられ、聞いているオーディエンスも「横浜野菜を食べてみたい」と感じる熱いプレゼンとなりました。
すでに実践しているビジネスプランにも説得力があり、これからのプラン拡大が楽しみです。

【プレゼン内容】

小松菜の日本生産量第2位は横浜です。キャベツは5位または6位が横浜。横浜は実は野菜の一大産地なんです。このこと知らない人は多いと思います。このような横浜の魅力をお弁当にして多くの人に知ってもらいたい、と思ったことが今回のビジネスプランを考えたきっかけです。

地産地消のメリットは数多くあります。
①流通に時間がかからないため、鮮度が良い 
②近くに生産者がいるため、実際に畑を見て確認でき、安全かつ安心 
③旬を食すことができる。
旬には収穫量が多いため価格も安くなります。

いいことだらけなはずの地産地消。しかしアンケート調査により知った横浜市民の声には、「どこで買えるのか分からない」「高い」「近所にない」「横浜の野菜って美味しいの?」とありました。

そこで、地産地消で低価格、そして身近な場所で販売するお弁当屋さんを作ることにしました。

低価格にするために、お弁当で使用する野菜を全量ではなく、最低一つから数種類を旬の横浜産のものにするとしました。
そのお弁当を駅ナカや駅前の通りで販売することにより、身近な場所で手に取ってもらえるようにしました。お弁当屋さんだけでなく、地域の飲食店にも参加してもらい、同じスキームでお弁当を作っていただいています。

横浜の魅力を手軽に、そして面白く感じていただきたい。横浜をもっと好きになっていただくためにビジネスを続けていきたいと思っています。

【質疑応答】

「お弁当用に野菜を加工するだけではなく、野菜そのものを同時に売ってみてはどうでしょうか?」

→ 現在1店舗では、月曜から金曜までのランチタイムにお弁当を販売し、火曜日と木曜日は野菜をそのまま夕刻まで売っています。今後は農家の名前のわかる野菜をお弁当用に加工して、その野菜とともに「生産者の名前の分かる野菜」として販売する計画もあります。

「地産地消の難しい点は、限られた地域の農産物ということになると思いますが地元産の野菜が調達できない事態が生じるという可能性はないのでしょうか?お弁当屋さんが調達できずに産地をごまかす、という可能性についてどうですか?」

→ 事前に畑を確認し「来週手に入る野菜」を各店に連絡します。その時点で野菜の注文を募り、その後野菜を配達します。野菜が手に入る前にメニューを決定しているので大丈夫です。

和智幸之輔さん(株式会社桜花)

テーマ「『HALAL(ハラール)ラーメン・つけ麺戦略』プラス5%の新規客『食』を通して相互理解」

横浜市が観光地として発展していくためには、イスラーム教徒の方々が安心して食べられるハラール対応の食事提供が不可欠である、という強い思いが会場全体に伝わる、エネルギー溢れるプレゼンテーションでした。
日本では難しいと思われるハラールラーメンも「すべて手作りにすることで可能!」とひとつひとつ問題解決を説明し、分かりやすく説得力のあるプレゼンとなりました。

【プレゼン内容】

ハラールとは、イスラーム教の聖典コーランのなかでイスラーム法において合法であるという意味です。
禁止されているものは、豚・豚派生品、アルコール、ハラール屠畜されていない食肉です。

横浜は、「国際都市」と呼ばれていながら海外からの受け入れ、特にイスラーム圏からの受け入れの態勢に問題があります。横浜にはハラールが少なく滞在すること自体が不安だと思われている状態なのです。

現在世界の人口4人に1人がイスラーム教徒です。飲食市場は100兆円とも言われています。まさにここにビジネスチャンスがあります。

しかし、日本国内ではイスラーム教徒のみにターゲットを絞ったお店を出しても採算が合わないという現状です。海外出店には有利ですが、国内市場規模はまだ小さいのです。

その解決策は、「日本人でもイスラーム教徒でも、誰でも食事を純粋に楽しめるメニュー」にすること。例えば、福岡の契約農家で大切に育てられた鶏を職人が調理し、日本人をはじめ、どの国の人にとっても食べることができて、美味しいと感じるラーメンを作る。

アルコール類の販売、料理酒、みりん、業務用のスープやたれ、わずかな豚の成分が入っているものなどは一切使用できません。しかし現在人気店と言われているラーメン店では、アルコール類の売り上げは1%未満なので販売できなくても問題ありません。その他のものはすべて手作りで既製品を使わないということで解決できます。

ハラールの環境が整備されたら、海外からの受け入れも強化でき、横浜市に貢献できます。
訪日外国人旅行者が獲得できる立地(ビジネス街、繁華街、観光スポット、駅周辺)などに店舗展開を目指します。

【質疑応答】

「新しい店舗を作るのにどのくらいの資金が必要ですか?また、ラーメンは一杯いくらを考えていますか?」

→ 25坪くらいでお店をやる場合、立地にもよりますが約2,500万円で、観光客を呼び込めるような場所での店舗をオープンできます。売上に関しては、客単価は900~1000円と設定しており、600万円/月が見込めると思います。

「ハラールラーメンを日本人の好む味に仕上げる自信はありますか?」

→ そこが最も重要なポイントで、日本人が喜ぶラーメンの味を作らなければ意味がないと考えています。イスラーム圏の方々も日本に旅行に来たら「日本の味」を楽しみたいのです。さらに基本的にお客さんのほとんどは日本人であり、プラスで旅行客を獲得していくことに意味があります。そのような味を作りだす自信はあります。


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